認知症のつくられかた

リジットな介護者に介護されると認知症はすすむ!!

※リジットとはキャラクトロジー心理学でいう<きっちり几帳面なプロセス型>

 

父がアルツハイマー型認知症でポチママは介護をしていました。父だけではなく、たくさんのお年寄りと接していると心がもやもやして、なんと表現していいのかわからないけど、

”私たちにとって不都合である、お年寄りの問題行動” への対応の仕方、その対処方法に、何か違うんだけど、なんともならないしな~と思っていたことがあります。

ポチママは人に恵まれていて、家族も病院の先生も、看護師さんも、ホームのスタッフの方も、一生懸命やってくださって、愛情持って接していただいていました。
父は本当に楽しかったと思います。
ただ、とても親切にしてくれているんだけど、なんだかちょっとしたズレ感覚を感じていたんですよ。
繰り返しますが、人に対してではなく、対処の仕方についてなんとかならんものか・・・と憤りを感じていました。

 

感じる感覚を文章にするってすごく難しいですよね
これからご紹介するのは「夢草家Naoko」キャラクトロジーマスターさんのFacebookの投稿です。
すっごくわかりやすいです。
とっても共感したので全文をまるっとご紹介いたします。最後までお読みください。

 

※リジサイコとは
ルールや規則をきちんと守り、確固たる正しさ、信念を持ち、自分に自信があるタイプ

 

+—以下投稿文—+

 

わたしからみたら、ちょっと物忘れがひどいぐらいの生活支障ないご老人。
彼を介護するのは、※超リジサイコ嫁。
ご老人はご老人だから、時々薬を飲みまちがえます。
1回間違えると、きちんとカレンダーで管理され、飲み終えた袋はここにおくように、飲んだらカレンダーに○をつけてね!と、嫁に言われ、薬を飲もうと思った瞬間、なにをどうすればいいかわからなくなり、薬を一人で飲めなくなってしまった老紳士。

 

家族は嘆きます。
ああ、薬も飲めなくなってしまったーと。

 

花粉症シーズン、みんなポケットにティッシュいれてますよね。
老紳士は、リジットさん(几帳面)なので、毎日ハンカチ、ティッシュをポケットにいれています。
(認知症ゆえ、いや、認知症やなくても、出し忘れて洗濯してまうことは、あると思います。)
嫁は、袋に入ったポケットティッシュとハンカチは確認し、取り出して、洗濯します。
が、いま、なんせ花粉症シーズンです。老紳士は、鼻をかんだティッシュをポケットに入れ、帰ってから捨てることを忘れる日がつづきました。なんせ、ちょっと認知症だから、いやあ、認知症やなくてもわたしもたまにやります。

 

何度言っても、張り紙してもポケットに汚いティッシュが入ってるわ!
いっそポケットに物がはいらないように、縫いましょう!
嫁はポケットを縫ってしまいました。
老紳士は、ハンカチをいれる場所がなく、ティッシュをいれる場所がなく、朝の着替えから大パニック!
縫われていないきたなーい服を引っ張り出して着替えますが、パニクッてるゆえ、裏表後前反対になったり、穴があいた汚いものを着ることの抵抗やら、きれいな服をもとめ、ポケットがないに落胆するわのてんやわんや。
挙句、部屋は大パニック、紳士も大パニック。
そして、紳士は、自分がおかしくなったんだと、頭ぐるぐる。

 

認知症鬱のような表情となる。
家族は大慌てで
病院へ行き、
MRIだのCTだの薬だの。
挙句は、
認知機能低下を防ぐべく、リハビリまではじめようとする始末。
ご老人は、
ますます
認知症のような物忘れのひどさと
過密スケジュールからの疲労により
機能低下のオンパレード。

 

挙句は
無気力オンリーになりました。
家族はどこまでも急速にすすむ認知機能低下にあたふたしながらも、どんどん彼に難題を与えまくります。
あかんシリーズです!

 

これは私が見た日常の一コマでした。
で、まあ、リジサイコな介護者がリジサイコになればなるほど、認知症は悪化するんだなあと、感じました。

 +—-ここまで—–+

 

文章だけではどういう雰囲気なのかはわかりません。
もしかしたら、リジサイコのお嫁ちゃんが「きーーーーっ!」となって
戦々恐々だったのかもしれません。

 

もしかしたら、お父さんのために愛情ゆえに様々な工夫を凝らしていたのかもしれません。
動悸がとても重要だと思いますが、ご老人のお父さんがパニくっているということから
前者の要素も強かったのかもしれないと推測してしまいます。

 

仮に後者の愛情からくる工夫だとしても、気づかないうちにお父さんの認知症が悪化していくきっかけづくりをしているのは家族であって、自分たちが悲嘆していくループにハマっていることって、ものすごく多いのではないでしょうか。

 

私は介護をしながら思っていたんです。
父は意味が解らないことを言っていましたが、これは意味がわからないことを何度も言っているのではなく、伝えたいことがあるのに、伝え方がわからないだけなんだと。

 

伝える言語が消えてしまったけど、なんとかわかってほしい。
 自分の要望を理解してほしいから、何度も何度も言っているんだ!と、気が付いてからは、
何を言いたいのかを当てるぞ!と、ゲーム感覚で楽しむことが出来るようになりました。

 

「何が欲しいのかあてるGAME」にするのです♪

 

GAMEにしてしまうと楽しくて、余裕が生まれてくるんです。
余裕がないと、雰囲気も悪く、ぎすぎすしてしまいます。

 

 

わけがわからないことを言っているお年寄りに対して、私たちは「ぼけた老人のたわごと」だと聞き流していないだろうか?
<認知症の人に対しては、説明しても話が通じないから、適当な相槌を打ってその場をやり過ごすのが平和的な解決方法>だと対処していないだろうか?

 

ふと、私は思ったんです。
私自身、汗をかくとべたべたして気持ち悪くて、本当に気持ち悪くて、シャワーを浴びたくなります。濡れタオルで拭いたくらいでは体の不快感は取れないので、夏はシャワーを3~4回浴びることもあります。

 

こんな私が身の回りのお世話をしてもらう生活になった場合、真夏に「シャワーを浴びたい。シャワーを浴びさせて」と、お願いしても、夜まで待ちましょうねと、まともに取り合ってはくれないでしょう。

 

いやいや、気持ち悪くて不快で不快でたまらないから、「シャワーを浴びたい。シャワーを浴びたい」と言っても、きっとぼけた老人のたわごとだと流されてしまうんでしょうね。

(まじか~。シャワー浴びれないなんて、気持ち悪くてたまらんのになあ。空想だけで凹みました)

 

そうはいっても、介護職の方はとっても大変なお仕事です。
時間もありません。手一杯です。
わかります
わかります
わかります~。

 

(ポチママのひとりごと)

「人」を尊重して愛情持って接していれば、病気の進行も遅らせることが出来ると思います。

尊重してないからなんだな~。

ぶつぶつぶつぶつ・・・・・。

カウンセリングにも通じるんですよね~。

※サイコパスがカウンセラーだと否定された言葉を使っていなくても、※オーラルには否定されている感がめちゃめちゃ伝わってくるもんなのよね・・・。

尊重してないからなんだな~。

ぶつぶつぶつ・・・・。

※サイコパスとは自分に自信があって、確固たる崇高な信念から自分が正しいと思っているタイプ。

※オーラルとは自分に自信がなく、悪いのは自分だと責めてしまうタイプ。とてもやさしい。

話しはもどりますが

「夢草家Naoko」さんが投稿された内容は、日常茶飯事の当たり前すぎて気づかない「ふつう」のことだと思います。ご老人がいるご家庭のあるあるです。

 

そして、たわいもないことと位置づけされていることは、心も向けないです。
日常のこういうことこそ、見落としがちなんだろうな~と、思います。

 

細かな具体例が文章で投稿されていて、とてもわかりやすかったのでご紹介させていただきました。

 

お年寄りはね、日本を築いてくれた先輩なのです。
日本を、そして私たちを護ってきてくれた人生の大・大先輩のことを思うと心が痛くなるのでした。

 

動物も同じなんですよね。
言語を持っていないので、こちらがキャッチして汲み取るしかないんです。すべては、汲み取る側の気分次第で、どうにでも受け取ることができるわけです。

ペットの重要なSOSを「クセ」だと見過ごすこともあるでしょうし、ちょっとしたことを「おおごと」として心配のオーラの中で暮らしている人もいらっしゃいます。

言語以外の「感覚」を磨くことは大切ですね~。

というわけで、ポチの家ではフードの選択をご相談されたときに

「パッと見て、一番心ひかれるフードはどれですか?」と聞いて、お客様に選んでいただくこともあります♪

ふふふ~。

面白いでしょう。

これ、直感を鍛えるすごく良い方法なんです