
我が家の息子 イタリアングレーハウンドの好古(よしふる)さん 15歳
2025年6月で16歳になります。今2月なので、あと少しで人間でいうところの80歳になろうかとしています。
私の年齢を超えて、すっかりおじいちゃんになりました。
若い時は、それはそれはとってもかっこいい色男でございました。
(いや、カッコよかったけど内弁慶でそのカッコいい武器を使わずじまいでした)
カッコいいですね~
雄々しいですね~
親ばかですね~
すっかり好古もおじいちゃんになってしまって、加齢で腎臓が悪くなり、ここ数年は水を飲む量が増えてましてね。
好き嫌いが増えてきて、ドライフードをまったく食べなくなってしまいました。でもね、ドライフードだけでは食べないけど缶詰を混ぜると食べてくれるんです。
ところが、缶詰にドライを混ぜると嫌がるようになり、缶詰だけじゃないと食べないんです。そんなこんなの日々が続き、なんと!2日間、同じ缶詰が続くと、ぷいっとするんですよ。
ちょっとだけ、においを嗅いで「ふんっ!」と鼻水を吹っかけてどこかに行ってしまいます。
「こんなの嫌いじゃ~。」と、言わんばかりに。
最初は、年齢のせいで好き嫌いが激しくなったのか、腎臓病のせいなのか判断がつかなくて。
気に入ったものだったら、ばくばくばくばくばくばくお替わりを要求するほど食べるから。
昨日は喜んで食べた缶詰を出しても、今日はぷいっとするようになったので、あれやこれやと毎日おいしそうな&安全そうな缶詰を変えてみてはみるものの、とうとう缶詰も食べなくなってしまいました。
むむむ・・・・・。
病気が進んでるな~と、心配しながら毎日、毎日、食べてくれなかった缶詰を捨てて、新しい缶詰を開けて、そして食べずに残したものを捨てて・・・という繰り返しの日々が続きます。
毎朝、ぺろっともせず、口もつけずに鼻水を飛ばした缶詰を捨てることから始まるんです。
うんま~。こちらも心配ではありますが、同時にちょっとした怒りも感じますよね。
「よしふる~~っ!! 毎朝毎朝、好古のご飯を捨ててるんだからねっ!ばーろー。」(ふるっ)
と、ぶつぶつ言いながら春が過ぎ、梅雨が過ぎ・・・・。
そうはいっても、まだあの頃は私が食べているものだったら食べてくれたのです。
缶詰も一切食べなくなってはいましたが、人間が食べるお肉やお魚、お野菜も食べていたんです。私が漬けた糠のお漬物も食べていました。わはは。
お鍋はよかったです。お豆腐をぐちゃぐちゃにつぶして混ぜてあげるとお野菜も一緒に食べてくれるんです。鶏肉、ほうれん草や白菜、お豆腐をぐちゃぐちゃに混ぜて、「水炊きのお豆腐和え」という好古さん専用のご飯は食べてました。
簡単ですし、好古も喜ぶので、我が家はお鍋にする日が多くなってきました。真夏でもエアコンを効かせてお鍋を好古と囲んで楽しんでいました。お鍋は材料をつぎ足しつぎ足しで、3日くらい続けて食べることもありましたよ。
へっへっへ~。らくちんらくちん。
主婦の皆さま、お鍋はらくちんで、お勧めでございますよ。
ところがですよ。好古にはこだわりがございましてね。
大好きなお鍋であっても、好古さん専用のお茶碗に入れると食べないんです。私と同じテーブルで、私のお茶碗の横に、置かないといけないんです。テーブルの上に直接です。
テーブルの上に直接置かれたお肉やお野菜を、好古さんは立っちして首を伸ばして、はむはむするのが好きみたいです。
お行儀が悪くて、テーブルの上は汚れまくりますが、私のお箸で、ちょこっとずつあげると食べてくれるんです。
最初からお肉を上げると、お野菜は食べませんから。まずはお野菜から始まって、だんだんお野菜の食べが悪くなってくるころ合いに、お肉で締めです。人間でいうところの「麵で締め」のように、最後は「お肉」でフィナーレです。
フィナーレが終われば、もうこれ以降は美味しいのものは出てこないことを知っている好古は、自分のお茶碗に分けられている自分の分の「水炊きのお豆腐和え」をちゃんと食べてました。
毎晩一緒に、好古と私は同じ食卓テーブルで食べて、好古と同じメニューの夕食を楽しんでいた日々が続いていたのですが、とっても食いしん坊だったのに、もう何を出しても、自分でご飯を食べることが出来なくなってしまいましてね~。
2024年の12月に入ってから『もう年を越すのは厳しいかもしれませんよ』とお医者さんから宣告を受けました。
おやつさえ自分では食べることが出来ない状態でしたから、まあ、そうでしょう・・・・。
現代医学的には何もすることがなく、治療方針としては輸液のみということなので、自宅で輸液をすることに。
処方されるお薬もありません。
は~。
分かっていることでしたが改めて告知を受けるとショックなものです。
こうして、好古さんの若い写真を見ながらブログを書いていると、しみじみと胸が熱くなってきます。
年を越せないと宣告された好古さんですが、今日は2月6日です。
2か月間、まだ一緒にいてくれています。
年が越せずに病気が進行するどころか、良くなっているように感じます。
私が好古さんにしている自然療法をこれからシリーズにしてご紹介していきます。
腎臓を悪くして胸を痛めていらっしゃる方が多いので
皆さまのご参考になれば幸いです。
つづく