がん転移抑制にて特許取得 ニチニチ製薬の乳酸菌:フェカリス菌(LFK)

がん転移抑制剤の特許取得のお知らせ

LFK(フェカリス菌)の癌転移抑制剤の特許取得について

ニチニチ製薬のLFK:フェカリス菌が「がん転移抑制剤」について特許を取得いたしました。メーカー発表をお知らせいたします。

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弊社が特許出願していた「がん転移抑制剤」と「慢性腎臓病進行抑制剤」について2022年10月に特許を取得しましたのでお知らせをいたします。

かねてから広報誌「デイリーヘルス」や「腸活ミニ通信」などで大学との共同研究内容についてお知らせして参りましたが、このたび特許取得に至りました。

 

がん転移抑制剤の特許証(LFK)
東京大学との共同研究
慢性腎臓病進行抑制剤の特許証(FK-23、LFK)

大阪公立大学、京都府立大学との共同研究

 

 

かねてから広報誌「デイリーヘルス」や「腸活ミニ通信」などで大学との共同研究内容についてお知らせして参りましたが、この度特許取得に至りました。

大阪公立大学で記者発表会を実施

慢性腎臓病進行抑制剤については、11月8日(火)に大阪公立大学で記者発表会を実施しました。

FK-23、LFKのすばらしさをさらに多くの人に伝えられるよう、一層尽力して参ります。

 

酵素処理乳酸菌「LFK」でがんの転移を抑制、特許を取得

~東京大学との共同研究により、がん転移抑制効果を確認~

※東京大学 大学院 農学生命科学研究科 日下部守昭 特任教授との共同研究

 

ニチニチ製薬株式会社(社長:森下正彦、三重県伊賀市、以下ニチニチ製薬)は、東京大学 大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター 日下部守昭特任教授との共同研究により、酵素処理乳酸菌素材「LFK」のがん転移抑制効果を証明し、東京大学との共同出願により、10月4日に特許を取得しました(特許第7152733号)。

ニチニチ製薬フェカリス菌LFK

LFKは、エンテロコッカス・フェカリス菌の細胞壁を酵素で溶解し、菌体内成分を溶出させた、ニチニチ製薬独自の乳酸菌素材です。今回、東京大学との共同研究により、LFKあるいはその水溶性の成分を経口投与することで、乳がんやメラノーマの肺への転移を抑制できることを確認し、「がん転移抑制剤」として特許登録を受けました。

 

本特許の実施例では、マウスを2群に分け、対照群には生理食塩水、LFK群には水に混ぜたLFKを連日経口投与しました。LFK投与3日目に乳がん細胞を静脈内に接種し、乳がん細胞接種7日目に肺を摘出しました。摘出した肺の切片上の腫瘍コロニーを観察した結果、対照群では全体にがんの転移巣が見られ、コロニーサイズも大きかったのに対し、LFK群では、がんの生着がほとんど見られませんでした。また、」転移しやすいがん」として知られるメラノーマを用いた試験では、LFKの水溶性成分を投与しましたが、こちらも同様の効果が確認されました。

 

ニチニチ製薬は1987年の創業以来、エンテロコッカス・フェカリス菌の機能性について研究を重ね、がん細胞の増殖抑制や、抗がん剤使用時の白血球減少抑制、毒性軽減などの免疫機能を中心に13件の特許を取得しています。(今回取得の特許を含む)。今後も企業理念である「健康で生きがいのある、素晴らしい人生への貢献」を実現するため、大学や医療機関との共同研究を推進します。

 

肺に生着した乳がん細胞の腫瘍コロニー数 乳がん細胞を静脈接種したマウスの肺(切片)
◆対照群
全体的にがんの転移巣が観察でき、サイズも大きい
◆LFK群
がん細胞の生着がほとんど観察できない
肺に生着した乳がん細胞の腫瘍コロニー数 乳がん細胞を静脈接種したマウスの肺(切片)
◆対照群
全体的にがんの転移巣が観察でき、サイズも大きい
◆LFK群
がん細胞の生着がほとんど観察できない

 

乳酸菌素材「FK-23」および「LFK」の慢性腎臓病進行抑制効果について特許を取得

~成人の8人に一人が罹患する新たな国民病の治療に光明~

大阪公立大学、京都府立大学、ニチニチ製薬株式会社(社長:森下正彦、三重県伊賀市、以下 ニチニチ製薬)は、共同研究の成果として、乳酸菌素材「FK-23」および「LFK」の「慢性腎臓病進行抑制効果」について10月5日に特許を取得しました(特許第7153274号)。

 

FK-23およびLFKは、エンテロコッカス・フェカリス菌に加熱処理や酵素処理を施し、機能性を高めたニチニチ製薬独自の乳酸菌素材です。この度、京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 南山幸子教授、大阪公立大学大学院 医学研究科 竹村茂一特任准教授、ニチニチ製薬の共同研究で、FK-23あるいはLFKを経口摂取することにより慢性腎臓病の進行が抑制されることを確認し、共有の特許取得に至りました。

本特許の実施例では、慢性腎臓病モデルラットを、通常食、FK-23食、LFK食を投与する3群に分け、発症の2週間前からそれぞれのえさを自由に摂取させ、発症の8週間後、腎臓を摘出し、形態学的および生化学的に解析しました。その結果、FK-23投与群、LFK投与群はいずれも通常食群に比べ腎臓組織の繊維化が顕著に少ないことがわかりました。また、一般的な腎機能の指標である血中BUNやクレアチニンも、FK-23投与群、LFK投与群において有意にそれらの上昇が完全されていました。

慢性腎臓病は新たな国民病ともいわれ、成人の8人に一人が罹患し、患者数は1330万人にも達しています。今回ラットで得られたFK-23、LFKの効果は、この状況に置いて明るいニュースであると言えます。

 

特許概要

特許番号 7153274

発明の名称: 慢性腎臓病進行抑制剤

特許権者: 京都府公立大学法人、公立大学法人大阪、ニチニチ製薬株式会社

 

血中のクレアチニン値
腎繊維化像とFK-23およびLFKの効果
※右は乳酸菌非摂取(通常食)群の□部分の拡大像

青くなっている部分は慢性腎臓病が進行し、細胞組織が壊れて繊維化している。FK23食群、LFK食群は通常食群に比べ繊維化が抑えられている。