猫(にゃんこ)の口腔内トラブルは激痛を伴うことが多いのです。
猫は口内炎もなりやすいし。。
歯肉病にもなりやすいし。
ポチの家のご相談の中でも3本指に入るくらい
とてもご相談が多いお悩みです。
ポチママも口内炎が出来やすいんです。
小さな2ミリ程度の口内炎だけど
痛くて、痛くて
水を飲んでもシミるし
ご飯を食べてもシミるし
お醤油やポン酢なんか
「ひ~~~~~っ」と、悲鳴が出そうです。
ポチママはなんでも治りが遅くて
小さな口内炎でも、自然に治すだろうと様子を見ていたら
1週間たっても治らないほどなんです。
わたしたち人間の口内炎は極めて短期間で治りますが
猫の口内炎は人間のものとは違って、短期で治ることはありません。
しかも、猫の口内炎はもっと炎症部分が大きいから
めちゃくちゃ痛いだろうなあと、かわいそうでたまらんのですよ。
私自身が、何度も何十回も経験している痛みだから。
にゃんこの場合は
ガン!! って殴られたくらいの激痛があると思います。
でも、猫は 《痛い》とか《シミる》とか《辛い》とか
言わないんですよ~
だから、飼い主が気が付いてあげることが絶対に必要です。
下の写真をみてください。
こんなに歯ぐきが真っ赤っか。
痛くないわけないんです。
固いドライフードが当たったりしたら
「あたたたっ(泣」 ですよ。
人間だったら、「いたい~ 明日、絶対病院行く!」 って感じでしょうか。
歯も磨けないですよ。きっと。
でもね、にゃんこは言わないんですよ。
痛いけど、わかってもらえないんです。
痛くないわけじゃないんですよね。
そして、ふつーにドライフードをカリカリと食べていますから
なんら変わったことがない様子に見えます。
多くの場合(人の場合もそうですが)、奥歯から悪くなります。
犬歯(キバ)をチェックして、きれいな状態だったら、歯は悪くなっていないと思ってしまう
飼い主さんも少なくありません。
ぜひ
奥歯のチェックをしてあげてください。
と、声を大きくしてポチママはお願いしたい~。
歯石が付いている状態です。
こういう場合でもにゃんこは痛さを見せたり、辛さを見せたりしません。
カリカリと音をさせてドライフードを食べている状態なら
チェックをしない限り、
飼い主さんは気が付きにくいと思います。
猫は言葉で伝えることが出来ないから
飼い主が気が付く必要があります。
歯ぐきに赤みがないから、わかりにくいですし
気が付きにくいんですけど
歯石がたくさんついています。
ドライフードをカリカリしっかり噛んで食べることが出来ていない状態です。
だから、歯石がどんどん付きやすくなります。
歯のお手入れをきちんとしてあげてほしいんです。
痛いので、反対側の歯でドライフードを食べている証拠です。
使わないから、歯石がどんどん付いてくるんです。
ここまで歯石が付いているということは
かなり痛みがあるために、右側の歯(写真の歯)は使っていなかったはずです。
だから、歯石が付いているんですけど。
かなり痛みがあるはずですが、犬歯をみるときれいでしょう?
なので、奥歯をチェックしないと飼い主さんは気が付きにくいんですね。
SOSは出ているはずです。
顔を傾けて食べたり、舌をぺろぺろ出しながら
食べにくそうにしていたり。
猫(にゃんこ)の口腔内トラブルのSOSを見逃さないで!
にゃんこの口腔内トラブルはとても多いものです。
SOSのサインがにゃんこから出ていることもあります。
これからいくつか、SOSのサインをご紹介しますので、見逃さないでください。
このようなしぐさを見つけたら、口の中が痛いのかもしれません。
かならず奥の方までチェックして上げてください。
■顔を右とか左に傾けて食べている
■下をぺろぺろ出しながら、なんだか食べにくそうにしている
■口をよく洗っている
(顔を洗うように口周りをよく洗っている。実際は口の周りを前足でごしごしこすっている)
■唾液がねばっている
(あくびをしたときに、唾液が糸を引いているときがある)
■口臭がする
■ご飯を食べているとき「ギシギシ」音が聞こえる
(かなり悪い状態)
■口から唾液がたれている
(かなり重症・命に危険が及んでいる状態)
■口を閉じずに半開き状態で、目がぱっちり開いていない
(かなり重症・命に危険が及んでいる状態)
犬(わんこ)猫(にゃんこ)も、口内炎、歯肉炎は非常に治りにくい疾患です。人よりもずっと治りが遅いです。
不治の病と言ってもいいかもしれません。
ひどくならないように、進行をすこしでも遅らせるということが目的となります。
十分なほどのケアをしていかないと、命にかかわります。
ですから、口腔内にトラブルが起きないようにすることこそが、重要になります。
毎日のケアは基本で、とても重要なことです。
※口内炎、歯肉炎は個別にご相談ください